「新人の頃、トイレで泣いていました。」

新人の頃、トイレで泣いていたことがあります。

初めての就職で期待と不安でいっぱいでした。
まだ20歳になったばかりの幼い新人でした。
元気よく「はい」と返事をすると「疲れるからやめて」と言われました。
身の置き所のなさ。


こんなに辛いことはありませんでした。
でも昭和の時代、下積みがあってこそという風潮もあり、とにかく淡々としていましたが、心は苦しかったことを覚えています。
年齢も一番近い人でも4つ違いでした。
学生時代は同年代、離れていてもほんの少しの環境で過ごしていました。
それが全く違う環境に身を置くことになりました。


職場は主婦の多い職場でした。
家庭を理由に早く帰ったり、遅い出勤だったり。
権利として主張されていました。
若さを理由にきつい仕事を回されていました。
でもそんなものだと思っていました。


今考えると労いの言葉や励ましもあってもよかったと思いますが、
やって当然、やらないなんて許さない、そんな圧もありました。


携帯のない時代、妹と土曜の仕事終わりに待ち合わせをしていた時も、急に残業を言われ文句も言わずに妹との約束を破ったこともありました。
理不尽なことはたくさんありました。


ただ、毎日、何かが積み重なっていって、 ときにはトイレで声を殺して泣くこともありました。
「私は、何のためにここにいるんだろう」そう思いながら、また席に戻って、 何事もなかったように仕事を続けました。


でも私はなりたかった仕事でした。
自分で選んで入った職場でした。
だから他人を理由には辞めたくなかった。
私がやりたい仕事にもれなく着いてくる、
だからこれも含めて覚悟だと思っていました。


あれから、40年ほどが経ちました。

ずっと対人援助の仕事をしてきました。
障害児 子育て支援 高齢者 
そしてその家族の相談支援を行ってきました。
その後、理論の上積みをと大学に編入し、社会福祉士・精神保健福祉士
・公認心理師の資格を取得。
直近、13年間仕事と心の相談に向き合ってきました。


その間に、たくさんの方の話を聞いてきました。

「こんな思いをしました。自分が情けない。」
「辞めることになりそうだけど、自分がいけないからだ。」
「もう無理かもしれないのに、どうしていいのかわからない。」

その言葉のひとつひとつが、 あの頃の私に、重なりました。


60代になった今、気づいていることがあります。

職場で傷つく経験は、 決して、あなたが弱いからじゃない。

それとシステムとして考えることで、違って見えることがある。

相談の中で気づいたことを発信することで、あなたの気持ちを軽くしたい。

それは若い人にも伝えたいし、同年代の方にも伝えたい。

大事な生きている時間を苦しめることに使って欲しくない。

そう思ってnoteを書きたいと思ってます。

私の経験や気づきがあなたのきっかけになることを願って。


あなたが読んでくれた今日が、 少しだけ、明日より楽になりますように。

kokomi   こころの保健室
社会福祉士・精神保健福祉士・公認心理師 相談支援の仕事に13年携わってきました。 60代。


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